陸上競技・運動の練習方法と指導
子供の習い事を探している方、走るのが苦手という方、スポーツに活かしたい方向けに記事を書いています。
子供の時期にどういった行動をすれば運動神経が高まるのか。
指導者はどういった指導をするべきかがわかる内容になっています。
能力が高いプロアスリートは幼い頃から何かしらのスポーツの習い事をしています。
スタッフの2人とも子供の頃に野球、サッカーその他色々なスポーツの習い事をしていたのもありますし、
周りの実業団や日本代表選手もスポーツの習い事をしていました。
個人、リレーで日本一の経験有り
4歳〜12歳のプレゴールデンエイジからゴールデンエイジの時期に運動をさせておく事が大事になります。
この時期は子供の感性を磨き、
可能性と才能を開花させるならこの時期を活かすべき!
この時期は神経系の発達が著しく、
取り組んだことほとんど全てが出来てしまうという「魔法の年齢帯」です。
本来は少しずつ定着していく
技術や感性も、この時期には
驚くほどのスピードで体得が可能で、
また一度できてしまうと大人になっても忘れないとされています。
この時期にたくさんの感覚と技術、
たくさんの経験を積むことが後になって大きな財産になるのです。
もちろん子供が楽しいと思い継続出来るスポーツがいいですね。
また、放課後の時間の使い方だったり睡眠時間、朝の食事によっても運動能力が変わります。
是非、この記事を読んで子供の習い事だったり生活を変えてもらう事で子供の運動神経を高めて貰えたらいいと思います。
基本の運動、走る、跳ぶ、の基本的な動き作りの運動
小学生(13歳以下)段階の発育・発達上の特徴を十分に踏まえた上で、様々な動きの経験を通して走る跳ぶの基本的な動き作りを行い、陸上競技への導入および移行を図るための運動を紹介します。
ここでは練習の狙い練習方法と指導上の留意点について話していきます。
運動する子供たちの意識は運動は楽しいものであり、運動することが楽しいからさらに運動に挑戦しようとします。
運動が楽しくなければ子供たちの意欲は急減し、陸上競技との出会いの段階で陸上競技を楽しくないものだといった致命的なマイナスイメージを子供たちに植え付けてしまうことにもなりかねません。
従って、ビギナークラスでは楽しみながら行える遊び、ゲームとしての要素が必要であり、指導者には子供たちと共に楽しむ姿勢や場を盛り上げる工夫が必要とされます。
そして、子供たちが楽しく、夢中になって遊んだ結果として陸上競技の基的な体力要素や動きが自然に身についたと言えるようになることが重要です。
こちらでELITEの陸上教室のメニューは考えて作られています。⬇️
ウォーミングアップの運動
ウォーミングアップとして行う運動ですから、、全身的な運動で体を温めたり神経系の反応を促進してしたりすることが狙いとなります。
また、仲間との身体的な接触がある運動を協力し合って行うことにより、気持ちが打ち解けられるように楽しく行わせることが実施上のポイントとなります。
縄跳びの目的は接地時間の短いジャンプをマスターするために行なってます。
走る中でつま先接地で走れると地面から早く足が離れるので接地時間が短くなります。
幼児の場合はまだ縄跳びが出来ない子も居るのでまずは1回1回跳ぶ事から始めてもらっています。
鬼ごっこには非常に多くの種類があり、人気のあるものがたくさんあります。
また鬼ごっこには歩く走る跳ぶとなど運動量が豊富で楽しく熱中できるという特徴があります。
そのため、楽しく真剣に力いっぱい動き回ったダッシュの繰り返し結果、十分な運動強度と運動量が確保されて、さらに子供同士が仲良くなることが期待できます。
足が速い子は足首で瞬間的に大きな力を発揮できます。
足首の曲げ伸ばし動作が少なく、短い時間で身体を支えることができます。
短い時間で身体を支えることができるというのは、速く走るために非常に重要なことで、このことは「接地時間の短さ」と言われます。
速く走るために「短い接地時間で走る」ことには足首を硬いバネのように使えることが大事で、それを達成できるように強い足首を作る必要があります。
対して、足首が弱い人は「短い接地時間」で身体を支えることができないので、足を大きく身体の前方で接地したり、かかとから接地したりして、身体を支える力を補う動作がみられます。
これがいわゆる、小学生などによくみられる「ベタベタ走り」「ヒールストライク」という走り方です。
強い足首を作るためには?
強い足首を作るためには「全力疾走」に近いようなトレーニングを積むことが必要です。
鬼ごっこによる色々な方向へのダッシュや縄跳びなどのジャンプトレーニングが有効です。
走運動への導入・移行の運動
ラダー、ミニハードルでのステップドリル
走運動スプリントの設置・キックの仕方を体感することが狙いです。
短い接地時間で大きなエネルギーを発揮する感覚を養います。
ラダーやミニハードル走で腿をあげる意識を付けさせる。
幼児、小学生には有効?
腿の高さと足の速さの関係
「腿を高く上げて走る」ことは、速く走るために効果的な動作とされています。
足の速い小学生(児童)ほど、ももが高く上がっていることが分かりました。
一方、学生からトップスプリンター(100mのタイム範囲)を対象に同じような調査をしてみると、ももの高さと足の速さは、あまり関係がみられませんでした。
※伊藤ほか(1998)より引用
このことから、小学生など身体が著しい発達段階にある子、または初心者では、腿が高く上がるような動作を目指すことは大事です。
ですが、ある程度身体が成熟しつつ、陸上競技のトレーニング歴の長い人では、ももの高さにそこまでこだわる必要はないということが分かります。
しかし、小学生といえど、もも上げの高さは足の速さと関係していたわけです。
腿の高さが生まれる原因とは?
腿が高く上がっているほど足が速い人が多い(児童の中で)のなら、腿を高く上げる意識で走れば足は速くなるのでは?と、考える人は多いでしょう。
しかし、実際そう簡単には行きません。
というのも速い子が「腿を高く上げる意識で走っているかどうか」は分からないからです。
では、何がももの高さの原因になっているのでしょうか?
考えられる理由の一つに、足を後ろから前に引き出すパワーが高いことが挙げられます。
速く走っているということは、身体が前に速く進むということです。
特に、地面に足が着いているとき(接地中)、身体は速く前に進むことになります。すると、必然的に接地している足は、身体に対して高いスピードで取り残されることになってしまいます。
高いスピードで足が取り残されるということは、強い力を発揮して、素早く脚を前に引き出さないと、次の一歩をスムーズに踏み出すことができません。
すなわち、速く走るためには、脚を強く、素早く前に引き出すパワーが非常に重要になるのです。
膝をビュンッと前に引き出すことができるようになると、力強くフォームとなりモモが高くあがるようになります。
足が速い子たちは、膝を前に強く素早く引き出すことができ、その結果として、特に児童などではももが高く上がる傾向が強まった…ということが考えられます。
マーク取りでは色で点数分けているマークを使い、チーム対抗リレーという感じでマーク取りを楽しみながら各世代の子達とコミュニケーションを取って練習しています。
幼児の子達は小学生と走る事でいつも以上にスピードを出して追いかける事ができています。
小学生の子達は幼児の子達が何色のマークを取るとか走順を間違えないように何度も声掛けをして安心させてあげていました。
こういった所も目的の1つです。
走るスピードは間違いなく上がってきていますがそれ以外の所でも成長を感じる事が出来ています。
地域の陸上スクールの価値
子どもたちの「体力低下・格差」はコロナ禍でさらに加速しました。
平均も下がっていますし、運動している子としていない子で体力格差がさらに広がっています。
なので、運動を継続できる環境を整えるのも大事です。
陸上競技は、誰でもすぐに、運動の得意不得意関係なく始めることができる競技です。
陸上スクールは、足が速くなるだけでなく、地域の子どもたちの運動する機会、きっかけ作りにもなっています。
そのため、子どもたちが身体を動かして「楽しい」「今よりもっと上手くなりたい(速くなりたい)」と思えるかを大切です。
陸上スクールの価値は、すでに足が速くてもっと伸ばしたい子を育てるだけでなく、今は走るの苦手だけど走るのが楽しい、身体動かすのが楽しい子どもたちも一緒に活動できるところだと思います。
去年12月から本格的に始まったスクールで最初は子供2人から始まった教室がどんどん拡大していい雰囲気の中で指導出来ています。
もっと速く楽しくなれるかけっこ教室になるように努力したいと思います。
この記事へのコメントはありません。