5月から中学生のグループレッスンを開始して8ヶ月が
経ちました。
冬期練習2ヶ月の成果チェックと、土台作りラストスパートを目的に年末年始の4日間で強化練習を実施。
現在指導している中学生の中には陸上部以外の子が半数以上居ます。
走る事はどのスポーツに活かせる事ですし、陸上競技の試合の醍醐味といえばゴールした瞬間、タイムが顕著に現れる事。自分の努力が報われる瞬間。
結果が出ればモチベーションにも繋がり
プラスの連鎖が働きます。
そこに導いてあげるのも指導者の手腕が試されるところです。
以下強化練習の様子↓
まずはウォーミングアップから動き作りまで↓
- 300m×4
- 脚の空中動作、重心移動ドリル
- マーク走100m×3×2 or ミニハードル走60m×3×2
- 全力腿上げ10秒×5
ウォーミングアップからかなりハード。この中には毛細血管の強化とテクニック的な要素、神経系のアプローチが含まれます。
今となってはこのサイクルを当たり前のようにこなす中学生恐るべしです。
メインメニュー↓
- 1日目 300m250m200m150m100m全力走
- 2日目 300m +100m 250+100 200+100m
- 3日目 200mリレー3本、2本、1本
- 4日目 タイム測定 加速走30m 100m
このメイン練習をした後に全身の筋トレをみっちり行います。
最終日のタイム測定では全員が想定を上回るタイムで走っていてこの2ヶ月の成果を確認する事が出来ました。正直もうシーズンインしても良いぐらい順調な仕上がりを見せてくれています。
最初にシーズンを迎えるのは3月に試合を予定している選手。あと2ヶ月も鍛錬出来るという気持ちの余裕があります。
それでは、上記メニューをやるだけで速くなるのかと聞かれるとそうではない可能性が高いです。ただ走る、ただ筋トレをする、ただドリルをするだけでは速くなれません。
本人の動きの意識ももちろん大事ですし、力を出し切れる環境にあるか等メニュー以外に重要な事が多いです。
指導者目線からすると選手の調子、体調、怪我の状況を把握しメニュー中の動作、力の出し方を瞬発的に判断し、声かけやメニュー変更など常に様々なアプローチを考えています。
例えば、マーク走をする時、股関節の正しい開きが出来ておらずブレーキ動作、乗り込み時に重心が少し後ろに残っていたりする場合は「この幅だったら動きの修正ができるマーク幅」を指示します。
本人は自覚は無いでしょう。シニアの選手でも少しの変化には気づきにくいものです。
動きの修正が出来ないときはその日の練習、指導者としては負けだと思っています。なぜこのアプローチで変化出来なかったか、
その日のうちにフィードバックして次に活かします。そうやって日々アプローチの引き出しを増やしていき指導の瞬発力を上げていくのです。
年末年始の強化練習も終わり、シーズンに向かって怪我のリスクも上がっていきます。
練習を追い込むよりも、怪我をせず継続した練習を最優先に選手とコミュニケーションを取りながらシーズンに向けて頭をフル回転していきたいと思います。
以上、野川でした。
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